仏壇選びに迷ったら

0 Comments

仏壇の役割とは

仏壇は大切な先祖をまつるもので、昔からの日本にある伝統的なものです。
今までは家のつながりが大切にされてきた時代であり、本家といわれる親族の代表の家に大きな仏壇があり、分家と言われるその他の家には略式のものや小さなものが置いてあるだけというところも多かったようです。

もしくは本家にだけ置いてあり、分家の家にはなにもないという形式をとるところもあります。
そういった昔からの風習が変化してきており、今では本家と分家の違いもほとんどなくなってきている地域が多く、特に都市部では親せき付き合いの密度が薄くなり、それぞれの家庭が独立して先祖をまつっているというところもあるようです。

時代の移り変わりと共に先祖の祭り方も変化してきており、今までは大きな場所にまつっていましたが、コンパクトなものや洋式の見た目のものも増えてきています。

これはインテリアとの兼ね合いや、住宅事情の変化によるところが大きく、過去に良く見られたような大きなものは家の中であまりにも目立ってしまい、どんなインテリアにしても雰囲気が壊れてしまいます。

仏壇 光雲堂
画像引用:https://koundou.com/

今はそれぞれの家の好みに合わせてインテリアに凝る人が増えてきており、好みのインテリアで統一している家庭が増えてきています。
これは若い年代だけでなく高齢の人でもインテリアに興味がある人が増えてきているという事実の裏返しでもあり、昔はできなかった憧れの部屋にしたいということでインテリアに凝る高齢者の数は増えてきています。

コンパクトで洋風の部屋にもマッチするタイプの仏壇

そのような時に先祖をまつる場所が目立ち場所にあると、インテリアをどのように工夫しても上手くなじむことがなく雰囲気が一気に崩れてしまいます。
また大きさが大きすぎるということも時代に合っておらず、現代は住宅事情に悩む人が増えており、都市部に行けば行くほど、部屋の面積が狭くなる傾向があるので、どのように無駄なく部屋を使うかを工夫していく必要があります。

そのような面積に限りのある住宅事情の中で、大きな仏壇はとても置く場所がないという人が多数派で、置き場所に悩むという現象が起きています。
そういった社会のニーズにこたえるために登場したのがコンパクトで洋風の部屋にもマッチするタイプの仏壇です。

これらは色々なものがありますが、まず大きさは通常のものよりもひとまわり小さなものから、本当にコンパクトにまとめられるものまで様々なものがあります。
大きさは従来と同じ程度に大きなものだったとしても、マンションにも設置できるように工夫されているものや、前面にカバーがついておりカバーを閉めるとただのクローゼットのように見えるものもあります。

こういった工夫がされていることで、洋風な作りになっているマンションの中に置いても違和感なくなじみますし、きちんと今まで通りに先祖をまつることもできます。
こういったタイプのものは発売されると一気に人気がでて、今までマンションのどこに置くかで悩んでいた人達の悩みが一気に解消していきました。

必要な時だけ仏具をセットしてあつらえるという形式の仏壇

そして、さらに新しい要望がでて、それはもっと小さくまとまるものが欲しいということでした。
マンションでも広さに余裕があるところでは置くことができますが、床面積が小さな場所では置くことができずに、とりあえず壁の前に置いているけれど部屋が使いづらいといった悩みが出てきたからです。

マンションとはいえ一人ぐらし用など床面積の小さなマンションでは、そもそも置く場所が確保できないという悩みが出てきて、次はもっと小さなタイプのものも開発をされました。
それは今までのものとは全く違った形式をしており、いくつかの仏具がセットになっており、必要な時だけ仏具をセットしてあつらえるという形式のものです。

これならば本当にわずかな場所でも、仏具をセットするだけでいいので、一人暮らしなどの環境の人でも使いやすく、仏具をまとめても小さくまとまるのでしまっておくのも便利です。

今では箱の形になっており、扉を閉めると普通の木の箱のように見えるものも人気があり、使いやすさと見た目のおしゃれさで若い人を中心に使用者が増えています。

箱にまとまるタイプは必要のない時にははこの中に仏具をまとめてふたをしてしまうことができるため、ふたを閉めてしまうと洋風のインテリア用品のような外観になります。

大きさとしては従来通りの大きめのタイプと小型のタイプを紹介しましたが、丁度中間的な大きさのものもあります。
小さな箱型になっているもので、チェストなどの上に置いて使用するタイプです。

この大きさのものもしっかりと先祖をおまつりしたいという人を中心によく使われており、洋風のものが人気があります。
このタイプも前面に扉がついているものがほとんどで、必要のない時には扉を閉めることで洋風の見た目に変身をして、他のインテリアとのなじみがよくなります。

もしも、今後仏壇選びに迷った時には、従来通りのものもありますが、新しいたタイプも次々と発売されているので、自分の好みに合った仏壇を選ぶと良いでしょう。

最終更新日 2025年7月2日 by chaco2